知っておきたい インプラントの構造
- ブログ
熊本市西区の歯科医院、もりの歯科クリニックです。
インプラントは、失った歯を補うための治療法として広く知られています。しかし、その構造について詳しく理解している方は少ないかもしれません。インプラントは大きく分けて「フィクスチャー」「アバットメント」「上部構造」の3つの部分で構成されています。今回はそれら3つの特徴について詳しく説明します。

フィクスチャー(人工歯根)
フィクスチャーは、顎の骨に埋め込むチタン製のネジのような部分です。チタンは生体親和性が高く、骨としっかり結合する性質があります。フィクスチャーが骨に固定されることで、自然の歯根のようにしっかりと支える役割を果たします。埋入後は数か月間かけて骨と結合するのを待つ「オッセオインテグレーション」という過程を経て、次のステップに進みます。
アバットメント(連結部)
フィクスチャーと上部構造をつなぐ役割を持つのがアバットメントです。素材にはチタンやセラミックが用いられ、強度と見た目の両方を兼ね備えています。アバットメントはフィクスチャーにしっかりと固定され、上部構造を支える土台となります。
上部構造(人工歯)
インプラントの上に装着される人工歯が上部構造です。素材にはセラミックやジルコニアが使用され、色調や透明感などの見た目も自然な仕上がりになります。この部分は患者さんの歯並びや噛み合わせに合わせてオーダーメイドで作られるため、違和感が少なく快適です。
まとめ
これら3つの構造が連携し、インプラントはしっかりとした噛み心地と自然な見た目を実現しています。インプラント治療を検討されている方は、これらの構造を理解した上で、歯科医師と相談しながら適切な治療法を選びましょう。