インプラントはなぜ高額?保険診療と自費診療の違いを解説
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熊本市西区の歯科医院、もりの歯科クリニックです。
歯科治療には「保険診療」と「自費診療」があり、それぞれに特徴やメリットがあります。特にインプラント治療は基本的に自費診療となり、高額な費用がかかることが一般的です。今回は、保険診療と自費診療の違いを解説しながら、インプラントが高額になる理由を分かりやすくご紹介します。

保険診療と自費診療の違い
日本の健康保険制度では、基本的な治療を低コストで受けられるようにするため、保険診療は治療法・材料・時間に一定の制限が設けられています。一方、自費診療ではより質の高い治療を選択できる自由度があるのが特徴です。
① 治療にかけられる時間の違い
保険診療:決められた診療報酬の範囲内で治療を行うため、1回の診療にかけられる時間が限られています。短時間で効率よく治療を進める必要があるため、精密な処置が難しい場合もあります。
自費診療:治療のクオリティを優先できるため、1回の診療時間を十分に確保し、細部にこだわった治療が可能です。インプラント治療では、事前の診断や噛み合わせの調整にしっかりと時間をかけられるため、より精密な治療が実現します。
② 使用できる材料の違い
保険診療:コストを抑えるため、保険適用内の材料が限定されます。例えば、詰め物や被せ物では銀歯(パラジウム合金)を使用することが一般的です。
自費診療:セラミックやジルコニアなど、より耐久性・審美性に優れた材料を選べます。インプラントでは、生体親和性の高いチタン製の人工歯根や、自然な見た目のセラミックの被せ物を使用できます。
③ 使用できる機器・技術の違い
保険診療:基本的なレントゲン撮影など、最低限の検査機器を用いた診断が行われます。
自費診療:最新の歯科用CTや3Dシミュレーションソフトを活用し、より正確な診断・治療計画を立てることができます。インプラント治療では、顎の骨の状態を詳細に分析し、最適な位置に埋入するためにこれらの技術が不可欠です。
インプラントが高額になる理由
インプラント治療は、他の歯科治療と比較して特に高額な治療とされています。その理由を詳しく見ていきましょう。
① 高度な技術と専門性が必要
インプラント治療は外科手術を伴うため、歯科医師はインプラント治療に関する専門的な知識と技術を習得し、定期的な研修を受ける必要があります。
② 高品質な材料を使用
インプラントの人工歯根は、チタンやジルコニアなどの高価な材料で作られています。これらの材料は生体親和性が高く、長期間使用できる特性があります。
③ 精密な診断と設備が必要
インプラント治療では事前にCT撮影や3Dシミュレーションを行い、患者様お一人おひとりに合わせた治療計画を立てます。
まとめ
保険診療と自費診療の違いは、治療にかけられる時間・材料・機器・技術などに大きく影響します。インプラントは高額に思えるかもしれませんが、質の高い治療を受けることで長期的に見ればより快適で健康的な生活を送ることができるでしょう。